【活性炭部会からのお知らせ】

 

■活性炭による除去効果について

■活性炭再生のガイドライン

 

 

■活性炭による除去効果について

 

 

各 位

日本無機薬品協会活性炭部会

 

 

活性炭による除去効果について

 

 

この度の東北地方太平洋沖地震にてお亡くなりになられました方々のご冥福をお祈り申し上げると共に、被災地の皆様へ心よりお見舞い申し上げます。

 

 私どもは、日本無機薬品協会に所属する活性炭製造業者で構成する団体です。古くから活性炭は様々な物質の吸着除去に活用されて来ました。この度の東北地方太平洋沖地震による様々な影響を受け、特に放射性物質の吸着除去性能並びに効果に関しまして多くのお問い合わせを頂いております。しかしながら当部会並びに会員各社では放射性物質の吸着性能及び効果に関する試験結果を持ち合わせていない為、残念ながら公式な見解を申し上げる事が出来ません。

 

但し、平成23319日付けで厚生労働省健康局水道課長より各都道府県水道行政担当部(局)長宛ての技術的助言の通知が発出されております。

 この通知には『放射性物質の浄水処理については、知見の数が少ないものの、活性炭処理による除去効果を示す知見が存在するため、指標値に近い値が検出された水道事業体等においては、粉末活性炭等による処理の実施を検討し、指標値以下となるよう取り組まれたい。』との記載があります。

 この通知の根拠と考えられる放射性物質の除去性能に関する複数の論文は、国立保健医療科学院水道工学部により『浄水プロセスにおける放射性物質の除去性能に関するレビュー』としてまとめられています。この文書は国立保健医療科学院のWebサイトで公表されています。

(申し訳ありませんがこれらの所見、論文等に関しましては、下記Webサイトをご参照の上公表元へお問い合わせ願います。)

 

 当部会は厚生労働省、経済産業省及び関連機関との連絡体制を取り、適切且つ効果的な活性炭の使用にご協力して参りたいと考えております。しかしながら、短期突発的な需要増大も充分予想され需給バランスが大きく崩れる事が考えられます。一般消費財同様買い溜め備蓄は避けて頂き、本当に必要な地域・方々に効果的にご使用頂ける様皆様のご理解とご協力をお願い致す次第であります。

以上

【参考】

●福島第一・第二原子力発電所の事故に伴う水道の対応について

(健水発03191号 平成23319日:厚生労働省健康局水道課)

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000014tr1-img/2r98520000 015k18.pdf

●浄水プロセスにおける放射性物質の除去性能に関するレビュー

2011329日:国立保健医療科学院 水道工学部)

http://www.niph.go.jp/soshiki/suido/pdf/h23radioactive/Review_Removal_capability_by_water_treatments.pdf

 

※上記のword文書はこちら

 

 

 

 

■活性炭再生のガイドライン

 

 

 

我々、日本無機薬品協会活性炭部会各社は、皆様の生活を豊かにするために活性炭を生産しています。

 

活性炭は、皆様の飲料水を製造している浄水場、家庭用浄水器、砂糖の脱色用など、ろ過材として多く使用されています。また、活性炭は工場から発生する排ガス・排水等を処理することにより、自然環境の維持にも貢献しています。日常生活において、一般の方が活性炭を目にする機会は殆ど有りませんが、多くの場面で環境浄化を行っています。

 

活性炭の原料は、鉱物資源の石炭やバイオマス資源のヤシ殻、木材です。

活性炭部会は、貴重な資源を無駄にすることがない様、繰返し利用できる再生システムを推奨させて頂きます。

 

●活性炭生産のガイドライン パンフレット

 

 

 

 

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